北区H様邸リノベーション工事ではあらかた解体が終わり、
昔の構造体が見えるようになりました。
まずは屋根瓦の撤去状況です。
クレーン車を使い1枚1枚瓦を撤去し、昔の木端(コバ)と言われる現在のアスファルトルーフィングの役割をはたす下葺も剥ぎ取りました。
構造用合板などある訳もない時代ですので、下地はザラと呼ばれる木材の一丁ころがしでした。
一丁ころがしは木材を1枚施工すると1枚分隙間をあけてまた1枚施工するという下地の作り方です。
写真を見て頂けると分かりやすいですね(^^)
また軒先は増築を繰り返していましたので、出たり引っ込んだりと波打った状態でしたので鋼板にて
通りがまっすぐになるよう補強しました。
もちろん、下地材も構造用合板により施工し直しました(^^)
内部でも基礎にアンカーボルトはあるもののナットが止まっていなかったり、
内部立ち上がり基礎が少ない現状でした。
立ち上がり基礎が少ない分、独立基礎が多用されていました。
布基礎部に差筋(サシキン)を施工し、新たに立ち上がり基礎を追加施工していきます。
線でもたせるのではなく面でもたせる形(イメージとしては布基礎からベタ基礎のような基礎に変更)に補強していきます。
増築時の土台や梁も仕口が無く釘だけで施工されているだけだったので、
長年の年月によりドンドン離れていってしまっている状況でした。
もちろんこちらも金物により補強させて頂きました。
昔は今のように構造金物が無かったとはいえ・・・・・(>_<)
今回のリノベーション工事にて重い瓦屋根から軽いGL瓦へ葺き替えます。
よって、軽い屋根にて計算をして頂いた構造計算を基に現在は補強工事が進んでいます。
中をどんなに綺麗にしても肝心の構造体が弱くてはどうにもならないですよね(^_^;)
では、また次回(@^^)/~~~